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パイオニア PW-A21 当時のエッジが健在の理由

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【Pioneer PW-A21】

今回は、70年代の8インチ(20㎝)のウーファー、PW-Aシリーズのご紹介です。各パーツは高価な作りとなっており、40年以上経過した現在でも、エッジは当時のままオリジナルの状態で健在です。各パーツを詳しくご紹介しますので、是非お楽しみ頂ければと思います。

発売は、70年代前半頃とされ、当時一本価格は7000円でした。磁束密度8,700gaussの大型のフェライトマグネット、分厚いダイカストフレームにより、重量は2,7㎏と重いです。
コーン紙には、パルプから拘った理想の材料とされており、縦弾性係数が高く、適度な内部損失を持ったコーン紙となっており、ボイスコイルは大振幅でも均一な磁束が得られるロングボイスコイルとなっています。定格周波数帯域はfo~4000Hzとなっており、クロスオーバー周波数は4000Hz以下となります。

【エッジ】

エッジは、ハイコンプライアンス型ロールエッジとなっています。このエッジは、別名シーライトエッジとも呼ばれています。PW-A21のエッジはウレタンエッジにもかかわらず、発売から50年近く経った現在でもオリジナルエッジが健在です。ポリエステル系、ポリウレタン系のエッジで本来であれば、10年もしたら加水分解で粉々になってしまっているでしょう。
このPW-A21のエッジは、ポリエーテル系のウレタンで形成された、シーライトエッジとなります。この加水分解についての記事は、別記事で詳しくまとめてありますので、合わせて読んで頂けますと幸いです。

【スペック】

仕様 20㎝コーン型ウーファー
インピーダンス 8Ω
最低共振周波数(fo) 30Hz
入力 20W MAX40W
音圧レベル 91㏈/W/m
クロスオーバー周波数 4,000Hz以下
重量 2,7㎏

今回は、PW-A21のウーファーのご紹介になりましたが、このウーファーも70年代の古き良きオーディオ時代の宝物になります。現在でこのユニットを作るとなると、フレームだけでもとても高価なユニットになってしまうであろう作りです。一番凄いのは、このウレタンエッジの寿命です。ポリエステル系、ポリウレタン系、そしてポリエーテル系でここまで寿命が違ってしまう事がわかる貴重な資料となります。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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