Stentorian

ステントリアン Stentorian HF812 HF1012 英国スピーカー

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【Stentorian  HF812/HF1012】

今回は、英国のユニット、Stentorianというユニットのご紹介をしたいと思います。今回は、20㎝のユニット、HF.812と、25㎝のユニットHF.1012のご紹介をしたいと思います。ボイスコイルが非常に特殊で、今回は貴重な内部のご紹介もしたいと思います。楽しい内容となっておりますので、是非最後までお付き合い頂けますと幸いです。

【HF812】

イングランドの、ノッティンガムシャー、マンスフィールドに1926年、WHITELEY  ELECTRICAL  RADIO  COとし設立されました。 歴史は古く、今回紹介するユニット二つは、1940年代後期の広告に記載されているようです。歴史は非常に古く、古い広告では、独立して起立する裸のユニットが一番古いようです。その後、真空管を用いたラジオなど、扱われていたようですが、情報があまり見当たらず、その後の歴史は探し出す事ができませんでした。一度見たら忘れない独特のフォルムで、金色に輝く美しいアルミダイカストのフレームや、大きなアルニコの磁気回路は、現在では希少で手に入らないユニットの一つと言えるものだと思います。

振動板は、コーン紙表面に、布を張り付け、紙と布の複合型の振動板となっています。エッジは布の延長となっております。軽く叩くと、紙の振動板とは全く違う音がします。凄く軽い音で、歯切れが良い程に張られています。エッジからも通常のエッジよりも音圧の高い音がすると思います。布で薄くも、硬く、張り詰められているそんなエッジになります。上記の写真、HF.812では、振動板の布に三か所穴があいており、下地のコーン紙が見えています。この丸い模様がステントリアンらしいイメージですね。又、HF812は、8インチ、12000gaussとなります。

【インピーダンス】

このステントリアンの凄い所は、インピーダンス変える事ができます。HF812では、4Ω、8Ω、16Ωと変更できます。年代によって、配線の接続口がネジ式と、ハンダ式に分かれています。

【Stentorian  HF1012】

10インチ、25㎝のユニットになります。上記の8インチと比べ、振動板表面に穴は無く、シンプルなイメージなユニットになりますが、ユニットも大きくなり、重量は1,9㎏と重いです。HF1012は、10インチの12000gaussになります。

【インピーダンス】

8インチのHF812と同じように、配線の繋ぎ方によって、抵抗値を変える事ができますが、8インチとインピーダンスが異なるようです。10インチでは、3~4Ω、7.5Ω、15Ωとなっています。

【内部と特殊なボイスコイル】

今回、内部のご紹介するのは、HF812になります。ステントリアンのユニットは、インピーダンスを変更できるユニットの為、ボイスコイルが非常に特殊になります。又、断線している物を多く見かけてきましたが、ボイスコイルは内部でチョウチンのようにバラケ、断線します。振動板を外した、希少なギャップの画像です。

ボイスコイルは、7Ω+7Ωの4層の巻線で並列で4Ω、直列で16Ωに使える構造になっています。ボイスコイル内径も特殊で、一般的な寸法はセンターポールが25mmに対して、25,4mmで、ボイスコイル内径が25,9mmと特殊です。

【結線方法】

結線方法に迷われる方も少なくないと思いますので、10インチを使ってご説明したいと思います。

4Ω、【3-4OHMS.SHORT A.TO B  AND C.TO D AND CONNECT TO A.AND C】

7.5Ω、【CONNECT  TO  A  AND  D.ORB.AND  C. 】

15Ω、【SHORT  B TO D  AND  CONNECT  TO  A. AND C.】

イングランドの珍しいフルレンジの紹介でした。箱の選択に非常に迷いますが、裸でも音質は、高域に艶があり、個人的にはびっくりするほど、いい音だと思っております。この記事が手に入れた方のお役に立てれれば幸いです。

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