ALTEC LANSING

ALTEC LANSING 604E

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今回は、ALTEC LANSINGの、604Eをご紹介したいと思います。604シリーズの中でも、最も長い期間発売されていたようで、現在でもとても人気のユニットになります。各パーツごとに、詳しくご紹介いたしますので、是非お楽しみ頂ければと思います。

目次

●歴史

●振動板とマルチセルラホーン

●エッジとガスケット

●ダンパー

●フレーム

●磁気回路

●ダイヤフラム

●スペック

●ネットワーク N1500A

●歴史

1967年から発売された38cmコーン型ウーハー+マルチセルラホーン付きドライバーのそれぞれが独立した2段重ねの同軸2ウェイ構造のスピーカーです。

歴史は古く、604をはじめ、604B、604C、604D、604Eとあり、604シリーズの中でも最も長い期間発売されていたユニットになります。

●振動板とマルチセルラホーン

振動板は、ホーレー社製の抄紙で、表面には細かな凹凸がみられます。広域は6口のマルチセルラホーンにて、低域の磁気回路の中心を貫通して、磁気回路後方へとホーンが伸びています。コーン紙とトゥイーターの間、トゥイーター周りには、フェルトが貼られており、ゴミの混入がないよう設計されています。1943年当時604の最も初期の物は、フェルトが貼られていないという情報がありますが、ゴミの混入から、604後期には、フェルト処理がされたようです。そこから、B.C.D.Eと受け継がれています。

再生周波数特性は、20Hz~22,000Hzとなっており、数々の映画館や劇場、スタジオなどで愛用されてきました。

●エッジとガスケット

エッジは、波型形状の黒いフリーエッジです。ALTECの良質なダンプ材が塗られ、50年以上経過した現在でも、まだ時間とともに流れ動くよう、生きています。ガスケットは、604Eからコルク制に変わり、当時では、画期的な近未来的なガスケットと表現されていたようです。

●ダンパー

ダンパー支持は黒色の布製の柔らかい素材を使用し、ボイスコイル径は7.6cm、電線は磁気ギャップ内の占積率が高くできる銅リボン線、トゥイーター部の磁気回路もアルニコVマグネットにて、ボイスコイル径は4.4cmで電線は軽量で高域再生に有効なアルミリボン線が使用されています。

●フレーム

フレームは、アルミダイカストで形成され、604E独特のホワイトで塗られています。ホワイトカラーのフレームに、後ろ側は補強が入っている為、前付けはできない、リアマウントが基本のユニットになります。

●磁気回路

磁気回路は、低域、高域と非常に大きなアルニコVマグネットが使われています。ALTECの黒や緑のイメージを覆す、グレーで塗装されています。ウーファー部1,3T(13,000gauss)、トゥイーター部1,55T(15,500gauss)の磁束密度を持っています。重量は、計測するとユニット単体で、13,46㎏となっています。ネットで検索してみると、15,4㎏と記載がありますが、ネットワークセットの重量だと思います。

●ダイヤフラム

タンジャンシェル構造のアルミの振動板を用いたダイヤフラムとなっております。

●スペック

仕様 38㎝同軸型スピーカー
周波数特性 20Hz~22,000Hz
最低共振周波数 25Hz
インピーダンス 8Ω~16Ω=12Ω
定格入力 35W
最大入力 50W
クロスオーバー周波数 1,500Hz
質量 15,4㎏/ネットワーク込
外形寸法 φ386mm×283mm

●ネットワーク N1500A

604E専用のDIVIDING NETWORKです。連続可変型のレベルコントロールを搭載しています。

クロスオーバー周波数 1,500Hz
減衰特性 LF-6㏈/oct  HF-12㏈/oct
レベルコントロール 連続可変型

アルテックの歴史は、とても深く、歴史をさかのぼると、WE(Western Electric)の時代までさかのぼります。Western Electricは、アルテックのシステムに合わせて設定されているという情報があります。今回は人気の604Eのご紹介でした。

さらに詳しい情報が欲しい方はスペック一覧を作りましたので是非みてください。

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最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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