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ONKYO D-102AX 美しいリアルウッド

ONKYO D-102AX

今回は、ONKYO D-102AXのご紹介をしたいと思います。リアルウッドの突板仕上げのエンクロージャーで、美しく高級感のあるシステムになります。今回は、システムの内部のご紹介から、この当時のエッジについて、エッジの張替えメンテナンスを兼ねて、ご紹介したいと思います。是非最後までお付き合い頂けますと幸いです。

1997年頃発売された102シリーズの4作目にあたるシステムで本木のリアルウッド、突板仕上げのスピーカーシステムです。当時の価格はLR2台一組で48,000円の小型高級機でした。

【ユニット】

低域用スピーカーは口径13cmの完全防磁型の大型磁気回路を採用し、振動板はバイオクロスコーンという特殊な抄紙素材で、高域用は2.5cmソフトドームトゥイーターを搭載しています。この当時の映像設備(TVやカラーモニター)はブラウン管方式が主でしたので、映像を乱さない防磁対策の磁気回路構造となっております。この構造は磁束密度も高磁束となり、結果として高性能なユニットとなっています。

【ネットワークとターミナル】

ネットワークには音質を考慮した良質な部品が使用されており、クロスオーバー周波数は、1,700Hzとなっています。エンクロージャーは厚いMFD素材を使用したバスレフ型で、内部に定在波などの不要共振を制御する特殊パーツを使っています。入力端子は大型のネジ式ターミナルが採用されています。

【エッジ】

この年代のエッジの特徴として、スピーカーメーカー各社のウーハーのエッジにはポリウレタンエラストマーのシートを真空成形で成形したものが多機種に使用されています。
その当時は、ゴムエッジよりも軽量で、金型も含めて安価、高性能で低域のリニアリティーも良好であったため爆発的に各社が採用したものと思われます。
ただ、残念ながら内部の成分により、使用した数年後には紫外線等による経年劣化が進み、エッジが硬くなり、そのまま放置しておくとエッジにクラックが入り朽ち果ててしまうような状況になってしまっています。


現在、この年代の中古製品で、エッジが朽ち果てているものは、ポリエステル系発泡ウレタン材や、このポリウレタンエラストマー材が使用されたものがほとんどです。
又、布エッジでも形状保持のための含侵の濃度の濃いものは、エッジがカチカチになってしまった物を多く見かけます。

機種の詳細
再生周波数帯域 45Hz~20,000Hz以上
インピーダンス 4Ω
最大入力 80W
出力音圧レベル 89㏈/W/1m
クロスオーバー周波数 1,700Hz
外形寸法 W172×H295×D276mm
重量 4,87㎏

【メンテンナンス】

今回はウーハーユニットのエッジの貼り替え修理をしてみました。
近似寸法(ロール外形φ111/胴体外径φ91.5mm)の永久的に劣化しにくいゴムエッジに入れ替えます。ゴムエッジは質量があり、ゆったりとした力強い低音が期待できます。制振効果効果は非常に高く、ピークが出にくい為、音の癖が少なく扱いやすいエッジになります。

 

朽ち果てたエッジを綺麗に剥がし、コーン紙胴体外周とエッジ内周部を接着剤で接着します。
エッジ内周部を接着後にエッジ外周部とフレーム部に接着剤を塗布します。

エッジ外周を接着したら、振動板とボイスコイルの擦れやエッジの変形が無いように微調整を行い乾燥します。この接着剤は常温、常湿で6時間以上乾燥すれば初期接着強度は確保できます。乾燥、接着剤硬化後は白濁の接着剤はほぼ透明になります。これで、低音も初期状態以上に良い音で再生可能となったと思います。

回は、ONKYOのD-102AXの紹介となりました。13㎝という小型のウーファーながら、サイズを感じさせないゆとりのある音質と奥行を持った素晴らしいシステムでした。バスレフが効いており、丁寧に調整されているのを感じます。是非聞いてみてください。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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