FOSTEX/FOSTER

FOSTER BF-203S 内部の紹介とレストア

【PR】記事内に商品プロモーションを含む場合があります

60年代にフォスターから発売されたBF-203Sは、当時一本価格5950円と高価なシステムでした。60年代のサラリーマンの平均月収2万円代の時代ですのでとても高価なものです。20㎝(8インチ)のフルレンジを搭載したシステムで、出力音圧レベル100dBととても高能率なユニットです。現在では状態の良い物はとても希少であまり見かけません。今回はこの宝物のユニット紹介をはじめ、レストアの内容をご紹介したいと思います。50年以上経過したエッジは凄いことになっていました。是非最後までお楽しみ頂けますととても嬉しいです。

目次

●ユニット紹介とメンテナンス

●エンクロージャーとメンテナンス

●スペック

●ユニット紹介とメンテナンス

70年代にFOSTEXから発売された、現在でもとても人気のあるFE203のモデルとなっているユニットだと思います。FE203のフレームの形状、振動版がとても似ています。又、取り付け穴のピッチも同じで対角220mmです。

今回ご紹介するBF-203Sに搭載されているユニットは、20F3というユニットになります。20㎝のサブコーンを搭載したフルレンジで、磁気回路はアルニコとなっており、30㎝クラスに使われるようなかなり大きい磁気回路となっています。写真を御覧の通り、エッジは制動剤が固まりパリパリの状態になっていますが、年代によって制動剤が塗られていない物も存在しているようです。

オリジナルのクロスエッジは赤めのクロスエッジになります。今回は無かったので黒色のクロスエッジに張り替えました。そしてフレームは鉄色むき出しですので、錆止めと、FE203に合わせて黒く塗装してみました。

●エンクロージャーとメンテナンス

エンクロージャーは密閉方式、ブックシェルフ型にて、外観は美しいウォルナットの突板仕上げとなっています。50年という時の経過からエンクロージャーも所々に痛みがありました。突板の表面もザラザラとササクレのような感じになっていましたので、全体を紙ヤスリで綺麗に表面を整え、オイルフィニッシュにて仕上げました。今回使用したオイルステンは和信ペイントの【メープル色】を使って仕上げました。仕上がりはとても良くでき、触った感触もサラサラしています。表面を保護し、美しい木目を出してくれますし、浅い擦り傷であれば簡単に消えてしまいますのでとてもおすすめです。

●スペック

仕様 1way 密閉方式 ブックシェルフ型
再生周波数帯域 45Hz~16,000Hz
入力 8W
最大入力 15W
インピーダンス
出力音圧レベル 100㏈/W/m
外形寸法 幅298mm×高さ477mm×奥行254mm
重量 8.4㎏
エッジサイズ コーン直径153mm
ロール外形178mm

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

商品検索

 

 

カテゴリー

Instagram

SNSでは使ってみて良かった物、SNSでしか言わないメンテナンスに関する内容やおすすめなどを発信しています。気楽にフォローお願い致します。