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スピーカー軟化処理 軟化後の特性 ダイヤトーン DS-201

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今回はダイヤトーンのDS-201に軟化処理を施しましたのでご紹介したいと思います。前回ご紹介した40年前の新しいエッジ制動剤を使って作業を行いました。エッジの軟化処理方法、処理後に起きる現象、特性を使って音質の変化まで詳しくご紹介したいと思います。DS-201のシステムと40年前のビスコロイドにつきましては下記より合わせて読んで頂けるととても嬉しいです。

いろいろ試したエッジの軟化処理 40年前のビスコロイド(エッジ制動剤)今回は、ダイヤトーンによく見られるクロスエッジの軟化処理について数多く試してみてわかった事をこの記事にまとめたいと思います。現在もエッジの硬化によって困っている方が沢山おられるかと思いますので、この記事を参考にして頂けたらとても嬉しいです。そして今回は手に入らない40年前のエッジ制動剤についてもご紹介したいと思います。...

目次

●古い制動剤の除去

●制動剤の塗布

●軟化処理前のエッジの変形

●特性の変化

●古い制動剤の除去

溶剤を使って、古い制動剤を取り除いていきます。スピーカーを外して、制動剤が塗られている裏側に溶剤を流して、綿棒で擦って溶かしながら剥がしていき、この作業を三回ほど繰り返すと、擦っている感覚がヌルヌルからザラザラに変化してきます。下記の画像左が1回目の洗浄した綿棒で、右が三回目に洗浄した綿棒になります。

●制動剤の塗布

洗浄は三回目になると、緑色に変化してきますのでこの状態まで綺麗に洗浄したら、すぐに一回目の新しい制動剤を塗布します。この作業で保湿と、形状維持、気密性をもたらせてくれます。

制動剤は二回に分けてエッジの裏側に塗布します。1回目塗布から10時間ほどでクロスが吸収してほとんど塗った部分は何も残らなくなります。二回目は一回目の2倍の量で再度塗布する事でとてもしなやかに長期に渡って軟化を維持する事ができました。

また硬化時にもヨレやシワの発生が無いもののにつきましてはシワの発生等最小限に抑え綺麗に仕上げることができました。

●軟化処理前のエッジの変形

硬化していてエッジにシワが出てしまっている物を良く見かけます。この状況では溶剤で古い制動剤を取り除き、新しい制動剤に変えて軟化処理をしても、又、熱を加えてもシワを抑えることができませんでした。硬化時癖の強いシワが発生してしまった場合はエッジを張り替える以外ありません。

●特性の変化

エッジの硬化前とエッジの軟化後の特性を測ってみました。

ピンク色が軟化前で緑が軟化後になります。最低共振周波数も大きく下がったのが御覧いただけるかと思います。軟化処理をすることで本来システムが持つ低音域を復活させることができます。

上記の方法でダイヤトーン特有のエッジの硬化を改善できますが、なかなか作業は大変になります。

ピッタリサイズで適合しますので、エッジ回りの汚い紙も不要にエッジで綺麗に仕上げることができます。オリジナルはとても大事ですが、エッジを張り替えることで音質は圧倒的に改善します。おすすめです。張替え方法につきましてはこちらを参考にしてください。

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最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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