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YAMAHA スピーカー NS-1000 同年代に発売されたもう一つの名機 NS-1000Mとの違い

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今回は、1974にNS-1000Mと同時発売されたモデル、YAMAHA NS-1000のご紹介です。有名であるNS-1000monitor(センエム)と同じユニットを使ったモデルですが、外観、価格、重量が大きく違います。

現在あまり見ることができないのは、人気が偏ったことに大きく関係があるようで、現在ではなかなかお目にかかれない珍しいシステムです。

目次

●システム紹介

●ユニット紹介

●詳細スペック

●システム紹介

発売は1974年にNS-1000Mと同時発売されました。当時の価格はペア290,000円と、黒一色のNS-1000monitor(センエム)より74,000円高くなっています。

ユニット構成はNS-1000Mとほぼ同一で、大きく違うのが、リアルウッド黒檀仕上げのエンクロージャーにサランネットが付いたタイプで、板材も肉厚、サイズも大きくなっています。重量も一台39㎏と重くNS-1000Mと8㎏の重量の差があります。

美しい外観から家庭向けの高級スピーカーとして発売されましたが、同時発売されたNS-1000Mは家庭用からスタジオまで幅広く対応できるシステムとして人気が偏ってしまったようです。

NS-1000/1000Mは、LSI製造に用いられる電子ビーム真空蒸着法と特殊合金技術を応用し、世界で初めてベリリウム振動板を採用したシステムで、この振動板の特徴は、軽量で高剛性、高硬度を実現し、チタンやマグネシウム振動板の二倍以上の伝播速度がある理想的な振動板素材とされています。

●ユニット紹介

低域は、30㎝のコーン型ウーファー(型式 JA-3058)を搭載しています。フレームは分厚いダイカストフレーム製で非常に重く頑丈な作りです。振動板はコルゲーション構造の抄紙となっており、エッジには、共振を抑える粘弾性の樹脂と、熱硬化性の樹脂をコーティングしたクロスエッジとなっています。磁気回路には、156φの大型フェライトマグネットとなっています。

NS-1000Mとの違いはユニットの型式にJA-3058で(最後にA)が入っていない型式となり、正面に保護ネットがついていないのが特徴です。又パッキンも厚くなっています。

 

中域には、8.8㎝のドーム型スコーカー(型式 JA-0801)を搭載しています。NS-1000Mとまったく同じユニットで、68mmのベリリウム振動板が採用されています。

エッジには、NS-690の研究成果である粘弾性の樹脂、熱硬化性の樹脂を含浸させた、二重コーティングされた、タンジェンシャルエッジを採用しています。

フレームは、分厚いダイカストフレームで、豪華でとても強靭な作りとなっており、磁気回路には、156φの大型のフェライトマグネットにて、実測4.7㎏と非常に重いです。

高域は、3.0㎝のドーム型トゥイーター(型式 JA-0513)にて、23mmのベリリウム振動板となっています。こちらもNS-1000Mと同じユニットで、重量0.03g以下の軽量振動板にて、粘着性樹脂と、熱硬化性樹脂の二重コーディングされており、タンジェンシャルエッジ構造のエッジとなっています。フレームは、分厚いダイカストフレームにて、頑丈で豪華な作りとなっています。

エンクロージャーは幅395mm×高さ710mm×奥行349mmの完全密閉型のシステムで、NS-1000Mよりも一回り大きく、前面にサランネットを搭載しています。家庭用向けの高級オーディオとして発売され、リアルウッドの黒檀仕上げとなっています。

正面バッフルに中域用と高域用のレベルコントーロールを搭載し、ネットワークは、基本的な実際の聴感を重視し試行錯誤を重ね、クロスオーバー周波数は、500Hz、6000Hz、12㏈/octと設定されています。コンデンサーと大きなコイルを使っていて超豪華なネットワークとなっています。

●詳細スペック

方式 3WAY 密閉方式 ブックシェルフ型
ユニット 低域 30㎝コーン型ウーファー(型式 JA-3058)
中域 8.8㎝ドーム型スコーカー(型式 JA-0801)
高域 3㎝ドーム型トゥイーター(型式 JA-0513)
再生周波数帯域 40Hz~20,000Hz
クロスオーバー周波数 500Hz、6,000Hz
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 90㏈/W/m
入力 50W
最大入力 100W
寸法 幅395mm×高さ710mm×奥行349mm
重量 39㎏

 

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