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PIONEER PW-A31 古き良き時代の30㎝ウーファーと凄いエッジ

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70年代に発売された特大の磁気回路をもった30㎝のウーファー、pw-a31のご紹介です。現在にはない高価な作りとなっており、50年近く時が経過した現在でも、エッジは当時のままオリジナルの状態で健在です。今回はこのウーファーが持つエッジについてもシステム紹介と合わせて詳しくご紹介したいと思います。

発売は、70年代、当時一本価格は14,000円でした。とてもインパクトの強い大型のフェライトマグネットがとても魅力的ですが、フレームも分厚いアルミダイカストで造られており総重量6.7㎏ととても重く、豪華なユニットになっています。

コーン紙にはパルプから拘った繊維材料が使われており、縦弾性係数が高く、適度な内部損失を持ったコーン紙となっており、ボイスコイルは大振幅でも均一な磁束が得られるロングボイスコイルとなっています。再生周波数帯域はfo~3,000Hzまで再生可能です。

●凄いエッジ

エッジは、ハイコンプライアンス型ロールエッジとなっています。このエッジは、別名シーライトエッジとも呼ばれています。PW-A31のエッジはウレタンエッジにもかかわらず、発売から50年近く経った現在でもオリジナルエッジが健在です。

ポリエステル系、ポリウレタン系のエッジで本来であれば、10年もしたら加水分解で粉々になってしまっているでしょう。このPW-A31のエッジは、ポリエーテル系のウレタンで形成された、シーライトエッジとなります。

同じウレタンでも材質の違いによってここまで寿命が違うのはとても凄いことだと思います。現在では使われていないエッジですので貴重な資料になると思います。

●詳細スペック

仕様 30㎝コーン型ウーファー
インピーダンス 8Ω
最低共振周波数(fo) 20Hz
再生周波数帯域 f0~3,000Hz
定格入力 40W
最大入力 80W
出力音圧レベル 93㏈/W/m
クロスオーバー周波数 3,000Hz以下
外形寸法(実測) 最大外形343mm、奥行156mm
バッフル開口径 フロントマウント 275φ
リアマウント   308φ
重量 6,7㎏

 

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