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DENON DA-307トーンアーム 各部の紹介と調整方法

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今回は、DENONの新方式であるダイナミックダンピング機構を採用したトーンアーム、DA-307について各部の名称や、調整方法など詳しくご紹介したいと思います。DA-307は従来のトーンアームと違って、ウエイトとパイプの間にゴムを挟むことで、不要な共振を抑えているアームです。慣れていない方は調整が難しいと思いますので是非使用する時に参考にしていただければ幸いです。

目次

●DA-307トーンアームの各部の名称

●ダンピング機構部について

●トーンアームの高さ調整

●針圧調整

●インサイドフォースキャンセラーの調整

●フォノケーブルの接続

●スペック

●DA-305トーンアームの各部の名称

①カートリッジシェル

②ロックナット

③アームレスト

④アームパイプ

⑤アームリフター

⑥インサイドフォースキャンセラー

⑦主高さ調整ネジ

⑧ダイナミックダンピング機構部

⑨メインボディ目盛り

⑩針圧ダイヤル

●ダンピング機構部について

DA-307から搭載されているダンピング機構部は今までのアームになかったような造りとなっています。パイプとメインウエイトの間にゴムのクッションを入れることで、不要な振動を抑えることができるようになっていて、メインウエイトがフニャフニャ動くようになっています。この造りで壊れているのではないか?とご心配される方を多く見かけますが、壊れている物ではありません。

メーカーの説明書にも記載されていますが、シェルの取り付ける際など、回転する力を大きく加えてしまうと故障の原因になりますのできちんとパイプを持って取り付けるようにしてください。

●トーンアームの高さ調整

回転させずにレコード面上に針先をのせ、横から見た時にレコード面とアームのパイプが平行になるように高さを調整します。この高さ調整は⑦の主高さ調整ネジを緩める事で高さを変えることができます。このアームのパイプをレコードと平行にする事で、針の角度が定まりレコードを読み込んでくれます。

●針圧調整

針圧調整をする前にインサイドフォースキャンセラーを解除します。解除しないと外側へアームが流れてしまい調整しづらくなってしまいます。DA-307のインサイドフォースキャンセラーは手前に引くことで解除することができます。

インサイドフォースキャンセラーを解除したら、次はアームの水平バランスをとります。使用するカートリッジの針カバーが外れる物であれば外し、リフターレバーを下げて調整していきます。トーンアームの針圧ダイヤルを回して前後させ、水平バランスをとります。水平バランスが取れたら、メモリを0と0に合わせます。

次は使用するカートリッジの針圧に合わせて調整していきます。0.1g刻みで調整可能で、針圧値はメインボディの目盛りと、針圧ダイヤルの目盛りを組み合わせて読みます。例えば針圧ダイヤルの目盛りを1.5にして、メインボディの目盛りを0にした場合、1.5gの針圧となり、メインボディの目盛りを+0.2、針圧ダイヤルの目盛りを1.5にした場合は1.7gの針圧となります。精度良く微調整可能のトーンアームとなっています。

●インサイドフォースキャンセラーの調整

最後に、インサイドフォースキャンセラーを調整していきます。針圧調整する時にキャンセルしたので、奥に押し込んで動作状態にします。

インサイドフォースキャンセラーは、調整した針圧と同じ数値に目盛りを合わせることで最適のキャンセル量を得ることができます。キャンセラー目盛りは0.5から3まで0.5間隔を約300度でカバーしています。

●フォノケーブルの接続

5pinのフォノケーブルとなっているので接続はとても簡単です。アンプへの接続は、赤が右チャンネル、白が左チャンネル、黒がアース線になります。SN比をよくするため、アンプ側と別にし、アンプのアース接続口へ取り付けます。無い場合はシャーシにつけます。このアースを付けることで、ハムなどのノイズをカットしてくれます。
 
 

●スペック

型式 スタティック・バランス型 ダイナミックダンピングトーンアーム
全長 332mm
有効長 244mm
オーバー・ハング 14mm
高さ調整範囲 42mm~70mm
トラッキング・エラー 2.5度(最大)
針圧調整範囲 一回転2.5g(0.1目盛り刻み)
適合カートリッジ自重 5g~10g
ヘッドコネクター EIA規格4Pコネクター
フォノケーブル 5Pコネクター着脱方式

 

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