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ONKYO D-77FX スーパーハイボリックホーンを搭載したシステムの内部紹介

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今回は、ONKYOの3wayシステム、D-77FXをご紹介致します。ヴォーカルの歌声を綺麗に鳴らすことに拘ったシステムで、高域にSHホーンを搭載した豪華なシステムになります。内部はどのようになっているのか、ユニット紹介、エッジサイズなども合わせて詳しくご紹介したいと思います。

D-77FX適合のエッジは現在出品しております。エッジ張替えをお考えの方は是非拝見頂けると嬉しいです。

●システム紹介

発売は1990年、当時ペアでの価格が124,000円と高価なシステムでした。ヴォーカルの歌声が集中する周波数帯域を全てのユニットでカバーするMID4コンセプトを採用しています。

中域用に16㎝のコーン型を設け、120Hz~2000Hzの役4オクターブを受け持たせ、その上に低域用のスピーカーが中域に被るように並列に音を出して中域を豊かにする音作りをしたシステムで、この方式をMID4と呼ばれるようです。

ユニット構成は、低域に27㎝コーン型ウーファー、中域に16㎝コーン型スコーカー、高域にSHホーン(スーパーハイボリックホーン)トゥイーターで構成されています。とても手の込まれたエンクロージャーは、後面にバスレフポートを備え、音響的に優れた高密度のパーティクルボード素材で組み込まれています。中域と高域用に個別の部屋を用意し、ウーファーからの背圧による影響を遮断しています。

当時ブラウン管テレビが主流であった時代に合わせて、全てのユニット磁気回路にキャンセルマグネットが採用されています。

●ユニット紹介

低域用のウーファー(型式 W-2573A)は、27㎝のコーン型ウーファーにて、振動板は豪華なクロスカーボンが採用されています。オリジナルのエッジは経年による加水分解によってとても脆くなっています。磁気回路は当時ブラウン管テレビが主流であった時代に合わせて、キャンセルマグネットとなっています。

中域用のスコーカー(型式 MD-1614B)は、16㎝のコーン型スコーカーにて、振動板はONKYO独自のバイオクロスコーンが採用されています。ウーファー同様にポリウレタンを含侵させた布製のエッジは加水分解を起こし強度が落ちとても脆くなっています。磁気回路は、フェライトマグネットにて、磁気影響を防ぐ為、こちらもキャンセルマグネットとなっています。

高域用のトゥイーターはSHホーン(スーパーハイボリックホーン)を搭載しています。型式はTW-090601Aにて、音楽再生に艶を出してくれるこのホーン型トゥイーターは、指向性を向上させる為、開口部が楕円形になっており、材質は肉厚のアルミ合金で造られています。音響独自に開発した量産化技術で、狭キャッブ、精密な造りとなっています。

ネットワークは分割式で、相互干渉無くロスの少ないネットワークとなっています。カットオフ周波数は2,300Hzに設定されています。

●詳細スペック

方式 3way バスレフ方式 ブックシェルフ型
ユニット 低域  27㎝コーン型(W-2573A)
中域  16㎝コーン型(MD-1614B)
高域  ホーン型   (TW-090601A)
再生周波数帯域 25Hz~32,000Hz
定格入力 75W 
最大入力 200W
インピーダンス
出力音圧レベル 91㏈/W/1m
クロスオーバー周波数 2,300Hz
サイズ W360mm×H680mm×D351mm(ネット含む)
重量 28㎏

D-77FX適合のエッジは現在出品しております。エッジ張替えをお考えの方は是非拝見頂けると嬉しいです。

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