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YAMAHA NS-690III 豪華システムのスペックと内部ユニット

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今回は1980年に発売された、YAMAHA  NS-690IIIについて詳しくご紹介します。このサイトでは現在ではとても希少なビンテージスピーカーにフォーカスを当てて、どのようなシステムでどんなユニットが使われているかなど、内部まで詳しくご紹介しています。

●システム紹介

発売は1980年、当時ペア価格158,000円ととても高価なシステムでした。

NS-690IIの改良型のシステムで、NS-690シリーズの特徴である、中域と高域に採用されているソフトドームの振動板も従来のNS-690IIよりコーティング剤から改良され、音響素材で有名なスプルース素材の繊維を100%使ったウーファーなどもあって、非常に高評価を得たシステムになります。

ユニット構成は低域に30㎝のコーン型ウーファー、中域に7.5㎝のソフトドーム型スコーカー、高域に3㎝のソフトドーム型トゥイーターの3WAYで構成され全てのユニットが分厚いダイカストフレームで頑丈な造りとなっています。

非常に頑丈に造られたエンクロージャーは、密閉方式のブックシェルフ型で、正面には中域用と高域用のレベルコントロールを搭載しています。アメリカン・ウォールナット色調のエンクロージャーになってリリースされ、ユニット配置を左右対称にし、美しく仕上げられています。

●ユニット紹介

低域には、30㎝のコーン型ウーファー(型式 JA-3060A)を搭載しています。コルゲーションの入った振動板は音響素材で有名なスプルース繊維100%のコーン紙を独自で開発し、オリジナルのエッジはポリエステル系のウレタンエッジとなっており、現在では加水分解を起こし原形はありません。適合のエッジは現在出品していますので、良かったら拝見ください。

ボイスコイルは銅リボン線に耐熱性に優れたノーメックスのボビンを使用しています。又ロングボイスコイルにすることで安定したピストンモーションを得ています。

フレームは分厚いアルミダイカスト製で頑丈な造りとなっており、磁気回路は156φの大型のフェライトマグネットとなっています。

中域には7.5㎝のソフトドーム型のスコーカー(型式 JA-0701C)が搭載されています。従来のNS-690IIからコーティング剤の見直しを図り、タンジェンシャルエッジと一体成型されている振動板となっています。

フレームは分厚いアルミダイカスト製にて、磁気回路は120φの大型のフェライトマグネットとなっています。磁気回路後方にバックキャビティを設け、容積を下げる事でf0、300Hzを実現しています。

高域は3㎝のソフトドーム型トゥイーター(型式 JA-0509C)を搭載しています。振動板はスコーカー同様のソフトドームとなっており、エッジは振動板と一体成型のタンジェンシャル構造となっています。フレームは分厚いアルミダイカスト製で、磁気回路は80φのフェライトマグネットとなっています。

ネットワークは、クロスオーバー周波数800Hz/6000Hzに設定され、エンクロージャー前面には高域用と中域用のレベルコントロールを搭載しています。

●詳細スペック

方式 3way 密閉方式 ブックシェルフ型
ユニット 低域  30㎝コーン型 (型式 JA-3060A)
中域  8㎝ドーム型   (型式 JA-0701C)
高域  2.5㎝ドーム型  (型式 JA-0509C)
再生周波数帯域 35Hz~20,000Hz
定格入力 40W
最大入力 80W
インピーダンス
出力音圧レベル 90㏈/W/1m
クロスオーバー周波数 800Hz/6,000Hz
サイズ W355mm×H630mm×D315mm
重量 27㎏

ソフトドームで、しっとりしたリアルで広がる歌声を聞かせてくれます。色付け無く、繊細で音の表現が豊かだと思います。是非手に入れて聞いて見てください。

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