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DIATONE DS-1000HR システム紹介と音質改善 振動板メンテナンス

今回は、1986年にDIATONEから発売されたシステム、DS-1000HRについて詳しくご紹介します。久しぶりのメンテナンス記事になります。音質向上の最も基本中の基本である振動板の掃除を記事最下部でご紹介しています。

●システム紹介

発売は1986年、当時のペア価格258,000円の高級システムです。

ユニット構成は、低域に27㎝のコーン型ウーファー、中域に5㎝のドーム型スコーカー、高域に2.3㎝のドーム型トゥイーターを搭載した密閉型のシステムで、ダイヤトーン独自のDUDボロン振動板を用いたシステムとなっています。

DUDボロンとは、(DIATONE Unified Diaphragm)の略で、ボロン振動板の特徴として、硬質で高速応答性に優れた音響特性の他、共振周波数による特性を滑らかにする特徴がありますが、その反面、衝撃や急激な環境変化に脆く、DIATONEのボロンを使ったシステムの振動板に割れが発生するといったトラブルが多く見られます。

●ユニット紹介

低域には27㎝のコーン型ウーファー(型式 PW-2706BM)を搭載しています。

特殊な形状をしたフレームは分厚いアルミダイカストで後方にある磁気回路まで一体化することによって、磁気回路とフレームの振動を抑える働きがあります。非常に頑丈に作られたユニットは、単体重量5.4㎏ととても重たいです。

透き通る美しい振動板はポリアミド繊維素材を使ったハニカム構造の振動板で、軽量で力学特性に優れたコーン紙となっています。

エッジはクロスエッジが採用され、密閉型構造にするため制動剤が塗布されています。この制動剤が経年によって、カチカチに固まることでDIATONE特有のエッジ硬化の発生が起きてしまっています。

中域には5㎝ドーム型スコーカー(型式 DM-5074BM)を搭載しています。振動板チタニウムボロンを採用した振動板でエッジはタンジェンシャルエッジとなっています。フレームはアルミダイカスト製で頑丈に造られ、磁気回路後方にバックキャビティーを搭載しています。

磁気回路は133φの大型フェライトマグネットにて、ユニット単体重量3.2㎏ととても重たいです。

高域には2.3㎝ドーム型トゥイーター(型式 DH-2328BM)を搭載しています。振動板はスコーカー同様ボロンが採用され、フレームは6mm厚のアルミダイカスト製で頑丈に作られ、磁気回路は85φの大型のフェライトマグネットとなっています。ユニットは単体で1.1㎏の重量があります。

豪華なネットワークはクロスオーバー周波数600Hz/5,000Hzに設定されています。

●詳細スペック

仕様 3WAY 密閉方式 ブックシェルフ型
ユニット 27㎝コーン型ウーファー(型式 PW-2706BM)
5㎝コーン型スコーカー(型式 DM-5074BM)
2.3㎝ドーム型トゥイーター(型式 DH-2328BM)
定格入力 60W
最大入力 180W
インピーダンス
再生周波数帯域 35Hz~40,000Hz
出力音圧レベル 90㏈/W/m
クロスオーバー周波数 600Hz/5,000Hz
外形寸法 W360mm×H636mm×D325mm
重量 29㎏

●メンテナンス

今回は、網内部にホコリが溜まっていたので、網を外して振動板の掃除をします。音質に最も影響する振動板のホコリ、これをきちんと除去しなければいい音は出ませんので、振動板にホコリが積もっている方も小さな参考にしてもらえたら嬉しいです。

写真を見るとわかる通り、振動板の上部にホコリが溜まっています。網は溶剤を使うことで簡単に外すことができます。接着剤はデービーボンドを使われる方もいますが、デービーボンドを使ってしまうと、溶剤でも溶けず外す時に凄く苦労しますのでおすすめしません。オリジナルは水性タイプの溶剤になります。

外した後、振動板は衝撃に弱くとても割れやすいです。丁寧に優しくウエットティッシュで綺麗に仕上げることができます。トゥイーターユニットも同様に外すことができます。

網をきちんと修復し、古い接着剤のカスを綺麗に取り除いて付けていきます。使用する接着剤はトーンクオリティの多用途接着剤も使えますので良かったら使ってください。

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