FOSTEX/FOSTER

FOSTEX FE-167 ユニット紹介と軟化処理

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今回はFOSTEXから発売されたフルレンジユニット、FE-167をご紹介致します。今回のこの記事では詳細スペックをはじめ、エッジの軟化処理についてもご紹介しています。

発売は1990年代、1Wの電圧で1メール離れたところで計測した結果が、95㏈と高能率なスピーカーユニットになります。

当時ブラウン管テレビが主流であった時代、テレビの横に設置しても画面に乱れが生じないよう完全防磁型の磁気回路になっています。

マグネットが見えないカバーが付いた仕様でデザインもとてもカッコイイです。

振動板は、FOSTEXの特徴である着色を施していない白色の抄紙で、中央にはサブコーンを搭載しています。

エッジはクロスエッジに形状を維持させる薬剤を含侵させたフリーエッジが採用されています。

この形状を維持する薬剤によって時間の経過とともやや硬化している物も見られ、エッジの硬化が進むと音質に影響を及ぼす他、シワの発生なども見えてきます。

このエッジの軟化処理についていろいろと試してみました。

この形状を維持する薬剤がどのような物かわかりませんが、溶剤であるシンナーは汚れは綺麗にとれるものの、薬剤には効果がありませんでした。

アセトン系の溶剤でも試しましたが、シンナー同様に効果が見られませんでした。

残念ながら一番効果があったのが、あまり使いたくないブレーキフルードです。以前もDIATONEのクロスエッジのユニットを使って紹介したことがありますが、使う量を間違えるとスピーカーを一発で台無しにできる威力を持っています。

量を間違えるとエッジから振動板へ浸透しシミを作る他、フレームに付くと塗膜の中に浸食し塗装を崩していきます。

作業方法と使用量は、綿棒の先端に付いたブレーキフルードのみの極少ない量で、それ以上は絶対に使いません。綿棒で全体に極薄く延ばし、後ろ側からツンツンとマッサージすると柔らかくなってくるのを実感できると思います。

最後に何もついていない綿棒の反対側で乾拭きして終了です。色が付いていない無色透明です。良かったら試してみてください。使用したブレーキフルードはこちらです。

●詳細スペック

方式 16㎝フルレンジ ユニット
インピーダンス
定格入力 32W
最大入力 65W
出力音圧レベル 95dB/W/m
最低共振周波数 50Hz
再生周波数帯域 f0~22,000Hz
振動系等価質量 7.1g
Q0 0.33
外形寸法 166×166×奥行85mm
重量 1.32㎏

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