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50年前のエッジ制動剤 詳細とおすすめの使い方

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今回は、以前もご紹介しましたビンテージスピーカーに幅広く使われていた制動剤について、改めてご紹介したいと思います。

●ビスコロイド

現在一般的に呼ばれているビスコロイド制動剤(ダンプ剤)ですが、1977年まで存在していたビスコロイド研究所の制動剤の製品名が現在まで残り、今も呼ばれているのかと思います。

当時エッジ制動剤のメーカーは上記のビスコロイド研究所のビスコロイド制動剤、画像の末広商会のアンチセロンなど複数ありましたが、どの会社の制動剤製品が硬化するものだったかはわかりませんでした。

上記画像の手持ちの末広商会のエッジ制動剤(ダンプ剤)は50年近く時の経過がある現在でも、ALTECのエッジに塗布されている制動剤のように、硬化せずに生きています。

●この制動剤で何ができるのか

重要なのは、物を持っているだけでは意味がないので、この制動剤で何ができるのかということです。用途、メリットをまとめました。

●ALTEC 604シリーズなどのエッジの修復
波型のエッジが採用されていますが、時に割れてしまっている物を見かけます。後ろ側から補強等せずに、張り合わせて塗布することで、徐々に一定の硬度まで固まっていくため、目立たないよう綺麗に修復することができます。

●フィックスド・エッジの補強や修復
紙は、時の経過によって、パリパリになっていきます。特にフィックスド・エッジの場合は、振動による影響でヒビ割れなどの発生が見られますので、溝に塗布することでしなやかな動きを取り戻すことができます。

●エッジの軟化処理
エッジの軟化はブレーキフルードが効くというのはよく耳にされるかと思います。数百円でエッジの裏側から塗れば一時的に柔らかくなってきますが、長期を考えるとエッジの硬度が安定せず、随時塗布することが求められます。

溶剤を使用し、古い硬化した制動剤を取り除き、新しく制動剤を変えることで、硬化を防ぐことができますが、知識と技術がいります。

●フリーエッジに塗布することでしっとりした音になる
軽い布のフリーエッジは、質量が軽い為、乾いた音になりがちです。SONYのGシリーズなどにも採用されているフリーエッジですが、制動剤が塗布されています。このフリーエッジに塗布することで、フリーエッジよりも重く、ゴムやウレタンよりも軽いエッジを作ることができ、しっとりとした音質にすることができます。又密閉型などに求められる気密性を維持することができます。

●デメリットもある

●匂いが消えるまで一週間ほど時間がかかる
上記主成分を見て頂ければわかる通り、原液では使用できず、使いやすい硬度に調整仕上げてありますので、一週間ほど強い匂いが出ます。

 

●エッジとコーン紙を接着している接着剤との相性
エッジとコーン紙を接着している接着剤と相性が悪い場合があり、エッジが剥がれてしまう場合があるので接合部には使用しないでください。上記でご紹介した内容以外のことや、多量の仕様は控えて頂いたほうが良いと思います。

 

●ゴムエッジ、ウレタンエッジには使えない
使えるのは上記でご紹介したエッジのみになります。

●有限在庫ですが販売致します

上記でご紹介した通り、50年近く時の経過がありながら、凄いパワーを持った制動剤を販売していきます。もちろん当時制動剤を扱っていた会社は現在には無く、本物の制動剤をお持ちの方はほとんどおられないかと思います。有限で現在手持ちにある在庫のみで販売は終了となりますが、作業は大きくレベルアップできると思いますので、是非大事なユニットのメンテナンスにお役立てください。

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