tone qualityでは、実測データに基づく機械による精密調整と試聴による最終確認を行い、オリジナルの価値を尊重したメンテナンスを実施しています。

【宝物を次の世代へ】の理念のもと、お客様が将来にわたり価値を維持できるコンディションを重視しています。

システム紹介

ローディの代表作として有名な2ウェイスピーカーシステムです。発売は1969年に発売されたモデルで70年代にはペア価格17万円の高級モデルです。

日立独自のギャザードエッジによって伸び縮みが一定で、ひずみを低減し、レスポンス高く細かな再現力をもって綺麗な音を聞かせてくれます。

強力な磁束を持つ大型アルニコマグネットをウーファー、ホーントゥイーターに採用した非常に豪華なシステムです。徹底的に整備しましたので、各部の紹介に合わせて紹介します。

エンクロージャー

発売から50年以上の時の経過がありますので、経年による僅かな傷は見られますが、底面も含め非常に綺麗な希少な個体です。リアルウッドであるウォールナットの綺麗な木目を損なわないよう、表面を整え、自然な色合いになるよう専用のオイルで仕上げます。

この個体は正面バッフルに目立つダメージはありませんので、純正を活かしていますが、正面バッフルに凹凸塗装などを加えると、定在波による音の反射の影響や見た目も凄く綺麗にできるのでカスタマイズしたい方はチッピング塗装が超オススメです。

ウーファー

100φの非常に大きなアルニコが採用されているL-200のウーファーは、センターキャップ内に定在波を考慮したウレタンが設置されています。このウレタンが加水分解を起こして、ギャップ内に細かなゴミが入りノイズが出ている物が殆どです。

加水分解を起こした内部のウレタンは、センターキャップを時間をかけて丁寧に外し、磁気回路、ギャップ、センターキャップ内などの全てをしっかりと清掃し、加水分解を起こさないウレタンに変更して、ノイズを徹底除去してあります。本来の性能にして綺麗に仕上げてあります。

トゥイーターユニット

高域はホーントゥイーターユニット H-70HDを採用しています。

このホーン型トゥイーターは1970年代、当時7万円の受注生産品で個別販売されていた高級ホーントゥイーターユニットです。

アルミ丸棒から1本ずつ削り出して生産され、ダイアフラムには、軽さと高温多湿への耐用性を考慮して高純度のマイラーを使用、磁気回路は低域、高域と高級アルニコマグネットが採用されています。

ネットワーク

ネットワークは全ての接点部分を磨きクリーニングを行っています。ゴミの除去により音圧の変換時などのガリは一切ありません。

経年により劣化が見えた電解コンデンサーは、全て高級素子であるBENNIC製の大型フィルムコンデンサーに変更しました。

実測特性データー

視聴と機械的計測をし最終確認を行っています。

希少な純正パーツを活かし、素子は劣化の多いコンデンサーのみの交換ですが、実際に特性を計測してみなければ、コンデンサー以外のパーツの劣化を見つけることはできません。

インピーダンス特性検査を行うことで、エッジの仕上がりやダンパ―の劣化などで左右で差があると、大きくグラフのズレとして現れ、耳では判断できない僅かな誤差も見つけることができます。又ネットワークも同様に、コンデンサの容量抜けや抵抗の破損などの耳では判断できない異常もグラフのズレとして見つけることができます。

左右出力差が非常に少なくとても安定しています。

システムスペック

方式 2WAY ダンプドバスレフ方式・ブックシェルフ型 
搭載ユニット 低域用:20cmコーン型(L-200)
高域用:ホーン型(H-70HD)
再生周波数帯域 40Hz~20kHz 
インピーダンス
入力 20W(70Hz以上連続) 
出力音圧レベル 88dB 
クロスオーバー周波数 3000Hz 
サイズ 幅360x高さ610x奥行347mm
重量 22kg