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ONKYO スピーカー D-202A 手の込んだ内部の紹介

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今回は、ONKYO D-202Aをご紹介しようと思います。小型でありながら持った時にズッシリと重いシステムで、内部は時代の変化に合わせて手の込んだシステムとなっています。どのような内部になっているのか詳しくご紹介したいと思います。

●システム紹介

発売は90年代初期、当時ペアでの価格が64,000円と高価なシステムでした。ナチュラルで豊かな表現に拘ったシステムで、実際に聞いてみると、力強い低音、とても自然なヴォーカルの歌声を楽しむ事ができます。

ユニット構成は低域に16㎝コーン型ウーファー、高域に2.5㎝のソフトドーム型ユニットで構成されており、当時ブラウン管テレビが主流であった時代の変化に合わせて、防磁設計となっており、且つ安定した音楽再生が可能となるよう磁気回路後方に鉛が付けられ、重量あり、とても手の込まれているユニットとなっています。

丸みのあるエンクロージャーは、音響的に優れたMDF素材が使われ、正面には豊かな低音再生ができるようバスレフポートが備え付けられています。背面にあるターミナルは無垢の真鍮から作られたバナナプラグ対応の高級ターミナルとなっています。

●ユニット紹介

低域用のウーファーは、16㎝の完全防磁型の大型磁気回路を採用しています。当時ブラウン管テレビが主流であった時代、映像に影響が出ないよう設計されています。そして磁気回路の後方に重りを設けることで、無駄な振動を抑え、振動エネルギーをロス無く空気に伝えられるよう設計されています。ウーファー単体2.6キロととても重量があります。

振動板は、バイオクロスコーンという特殊な抄紙素材で、振動板外周部には特殊コーティングが施されています。エッジはウレタンエッジとなっていますが、加水分解によって原形がありませんでした。今回はゴムエッジに張り替えました。ゴムエッジは質量があり、ゆったりとした力強い低音が期待できます。制動効果は非常に高く、ピークが出にくい為、音の癖が少なくとても扱いやすいエッジです。

トゥイーターは、2.5㎝のソフトドームのトゥイーターとなっています。

音声再生がとても綺麗なトゥイーターの振動板は、テトロン素材に制動剤が塗布されている振動板となっています。磁気回路はこちらも外部AV機器に影響がでないよう、ダブルマグネット(キャンセルマグネット)となっています。

ネットワークはクロスオーバー周波数3,000Hzに設定されており、ウーファーはダイレクトに接続され幅の広い帯域をカバーしています。エンクロージャーはMDF素材にて後面にあるターミナルはバナナプラグに対応した真鍮削り出しの高価な端子となっています。下記の画像は、ネットワークとウーファーを支える部分の画像です。

●詳細スペック

方式 2way バスレフ方式 ブックシェルフ型
ユニット 低域  16㎝コーン型
高域  2.5㎝ソフトドーム型
再生周波数帯域 40Hz~35,000Hz
定格入力 30W
最大入力 80W
インピーダンス
出力音圧レベル 90㏈/W/1m
クロスオーバー周波数 3,000Hz
サイズ W205mm×H327mm×D248mm(ネット含む)
重量 7.5㎏ (一台)
エッジを購入する コーン直径116mm
ロール外形141mm


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