PIONEER

パイオニア PW-25C/ PW-30C/ PW-38C 歴史的ウーファーの紹介

今回は、60年代にPIONEERから発売された強力な磁気回路、内磁型の(アルニコVマグネット)を用いた25㎝のウーファーPW25C、そして過去にもっていた30㎝のウーファーPW-30C、そして15インチ38㎝のウーファーPW38Cについて、それぞれ大きさの異なるこのPWシリーズをまとめてご紹介しようと思います。とても希少なユニットでなかなか手に入らないスピーカーです。今回はとても内容の濃い記事となっておりますので是非お楽しみ頂ければ幸いです。




目次

●PW-25C

●PW-25C スペック

●PW-30C

●PW-30C スペック

●PW-38C

●PW-38C スペック

●PW-25C

60年代に発売されたPW-25Cは、家庭用の高級ステレオや、小ホール用に適したウーファーとしてPIONEERから発売されました。当時の価格が一本、7,900円とされています。従来の25㎝のスピーカーに比べ、はるかに強力で合理的な磁気回路を採用し、能率高く、ダンピングの良い低音を楽しむ事ができるウーファーになります。特徴的な緑色の美しい塗装にCシリーズの全てに採用されている強力な磁気回路は、アルニコの内磁型、アルニコVマグネットを採用されています。

インピーダンスは、8Ωと16Ωの二種類があります。出力音圧レベル103㏈という非常に高能率なユニットで、単体での質量は4.2㎏と非常に重いです。

今回は残念ながらオリジナルのフィックスドエッジがボロボロになってしまっていて、なおかつ振動板も一部破れている状態でしたので振動板の破れを修復し、ウレタンエッジに張り替えました。50年以上という時の経過から紙質もパリパリで簡単に破れてしまうそんな状況の物がほとんどだと思います。この振動板の補修に関しましては、JBLのユニットを使って穴が目立たなくなる補修方法を過去にご紹介しています。大切なユニットで破れてしまった物があったら是非参考にしてください。

スピーカーの修理 振動板(コーン紙)の穴の治し方今回は、スピーカーの振動板に空いてしまった、穴や亀裂の直し方をご紹介しようと思います。よくコーン紙の修復されたユニットを見かけますが、白紙を使っている方を多く見かけます。白紙を使う方法ですと、抄紙や色合いが異なってしまいますので、今回ご紹介する方法を参考の一つにして頂けますと幸いです。...

このPWのCシリーズは全てユニットの取り付け穴が、全面のキャビティ効果を考えた取り付け穴とJIS規格の取り付け穴の二つが用意されています。




●PW-25C スペック

ユニット 25㎝コーン型ウーファー
インピーダンス 8Ω/16Ω
最低共振周波数 40Hz
再生周波数帯域 35Hz~4,000Hz
許容入力 15W
出力音圧レベル 103㏈/W
総磁束 160,000 maxwell
磁束密度 10,200 gauss
取付穴 外穴284mm
内穴244mm
重量 4.2㎏

 

●PW-30C

こちらは当時持っていたユニットです。上記の25㎝クラスよりもさらに大きくなり30㎝のウーファーユニットになります。当時一本価格10,700円とされとても高価なユニットでした。持っていた当時こちらもフィックスドエッジ回りが完全に割れ、ウレタンエッジに張り替えてあります。30㎝のPW-30Cは振動板に一本のコルゲーションが入っています。

8Ωと16Ωの二つのバリエーションがあり、出力音圧レベル105㏈/Wと非常に高能率なユニットになります。PWのCシリーズである強力なマグネット、アルニコVマグネットを用いて単体での質量は5.0㎏ととても重いです。特徴である緑色の塗装とこの重厚感がとてもカッコイイユニットです。




●PW-30C スペック

ユニット 30㎝コーン型ウーファー
インピーダンス 8Ω/16Ω
最低共振周波数 35Hz
再生周波数帯域 30Hz~4,000Hz
許容入力 20W
出力音圧レベル 105㏈/W
取付穴位置 外穴315mm
内穴280mm
重量 5㎏

 

●PW-38C

上記の30㎝のさらに大きな口径、大迫力の15インチ38㎝のPW-38Cは、一本価格18,600円と当時のお金で考えるととてつもなく高価なスピーカーであったと思います。磁気回路もさらに大型の物となり、単体質量7.83㎏と非常に重いです。このCシリーズはキャビネットを小型にするという目的もありQ0値が低く設定されているようです。そのため25㎝、30㎝、そして38㎝と薄く軽い抄紙の為、負荷のかかるエッジ部分にやはり割れが発生します。残念ながらこちらも上記の25㎝、30㎝口径のユニット同様割れてしまっています。



オリジナルの状態で割れていない物は、運良く非常に価値のある物だと思います。出力音圧レベル107.5㏈/Wと超高能率のユニットで、この大型のアルニコVマグネットを用いたシステムの総磁束320,000 maxwellという高磁束でインピーダンスは8Ω/16Ω/そしてさらにレアなハイインピーダンス400Ωのユニットが存在します。

磁気回路には400Ωのシールが貼られていてDCRは321Ωでした。

●PW-38C スペック

ユニット 38㎝コーン型ウーファーユニット
インピーダンス 8Ω/16Ω/400Ω
最低共振周波数 30Hz
再生周波数帯域 30Hz~3,000Hz
出力音圧レベル 107.5㏈/W
総磁束 320,000 maxwell
取付穴対角にて 外穴408mm
内穴370mm
重量 7.83㎏

この非常に高価な磁気回路、強力なアルニコVマグネットを用いたPW-25C、PW-30C、PW-38CのCシリーズのコンプリートに合わせて今回ご紹介させて頂きました。現在では超が付くほど希少なユニットになっていると思いますが、この歴史ある凄いユニットの記事が誰かのお役にたてたら凄くうれしいです。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

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