今回は60年代後期に発売されたTEAC LS-360をご紹介したいと思います。ウォールナット仕上げの美しい本格的な3wayシステムで、磁気回路がオールアルニコのユニットとなっています。このシステムの内部まで見たことがある方は少ないかと思いますので、内部まで詳しくご紹介したいと思います。

●システム紹介
発売は60年代後期、当時ペア価格が59,000円と高価なシステムでした。残念ながら正面のサランネットは穴とホツレだらけなのですが、この正面のサランネットはBOX内部にある6個のナットを緩めることで取り外すことができます。サランネットなどの張り替えをご検討されている方は別記事でサランネットの種類と張り替え方法をご紹介した記事がありますので合わせて読んで頂けるととても嬉しいです。

ユニット構成は低域に30㎝のコーン型ウーファー、中域に10㎝のコーン型スコーカー、高域にホーン型トゥイーターが採用され、磁気回路はオールアルニコのシステムとなっています。
ウォールナット仕上げの美しい密閉型のエンクロージャーは、幅406×高さ650×奥行300mmの中型サイズで、後面には高域用のレベルコントロールと中域用にDECREASE/NORMAL/INCREASEの三段切替スイッチを搭載しています。
●ユニット紹介

低域には30㎝のコーン型ウーファーを搭載しています。振動板は薄い抄紙にコルゲーションが入っており、周波数特性の凹凸に配慮した振動板となっています。エッジはクロスエッジが採用されています。
フレームは鉄板製で、磁気回路は大きなアルニコマグネットが搭載されています。

中域には10㎝スコーカーが搭載されています。抄紙は着色が施されていない状態の物で、エッジはクロスエッジが採用されています。50年という時の経過の中でクロスエッジの劣化を感じます。
磁気回路は大型のアルニコ磁気回路となっており、このスコーカーはエンクロージャー内部に個別の部屋を設けて、ウーファーからの背圧による影響を遮断しています。

高域は、ホーン型トゥイーター(型式 6301B)が搭載されています。網の内部に見える透明の振動板はポリエステルフィルム製で、ホーンはアルミダイカスト製、磁気回路はアルニコとなっています。
ネットワークはクロスオーバー周波数750Hz/5,000Hzに設定されています。
●詳細スペック
仕様 | 3way 密閉方式 ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域 30㎝コーン型ウーファー 中域 10㎝コーン型スコーカー 高域 ホーン型トゥイーター(6301B) |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 40~20,000Hz |
クロスオーバー周波数 | 750Hz/5,000Hz |
サイズ | 幅406×高さ650×奥行300mm |
重量(実測) | 20㎏ |