DENON SC-101 レストア修理　おすすめ工具｜tone qualityスペックとメンテナンス

今回は、DENON　SC101のシステムメンテナンスをご紹介しようと思います。メンテナンス内容や、使用したおススメパーツまで詳しくご紹介致しますので、是非お楽しみ頂けますと幸いです。下記の朽ち果ててしまった画像がメンテナンスを行う前の物になります。

●メンテナンス

外観は、ご覧の通りエンクロージュアは、汚れと小傷でくすんでおり、サランネットはホコリと汚れが見られ、ウーファーのエッジはボロボロに朽ち果て、振動板は変色しています。トゥイーターは、金属部の腐食から粉が出ています。これを全て綺麗にしていこうと思います。

各ユニットに四本ずつネジで固定されているので、ネジを緩めユニットを外していきます。

まずはウーファーから、エッジのゴミをコーン紙から剥離し、綺麗にしていきます。SC101のコーン紙は普通のコーン紙よりも薄いです。破れないように丁寧に綺麗にしていきます。きちんとエアーブローをし、細かな微細なゴミまで全ての埃を取り除きエッジを張る準備をします。コンプレッサーをお持ちでない方はおススメの一式のリンクを張って置きますのでこの機会に是非。

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ホコリをとり、色褪せてしまったコーン紙の着色を行い、色合いを新品に近づけていきます。着色をしたらエッジを張っていきます。エッジの貼り方に関しましては別記事でエッジの張り替え方法をご紹介した記事がありますのでそちらを拝見頂ければと思います。正直言いますと、写真を撮り忘れました。

DENON SC-101用のウレタンエッジは、接着剤付きで販売しておりますので張替えをご検討の方は是非ご検討よろしくお願い致します。

DENON SC-101用エッジを見る

エッジ張替えやメンテナンスに使える多用途　おすすめの接着剤この記事ではスピーカーのいろいろなメンテナンスに多用途に対応できるおすすめの接着剤をご紹介します。網を取り付ける際や、紙パッキンを修復する時など、いろいろな用途でご利用頂けるメンテナンス、エッジ張り替え用、多用途ボンドを紹介致します。...

続いてトゥイーターを修理していきます。振動板についていた白い粉が気になって、ボイスコイルの方まで確認しました。磁気回路と、フレームの隙間から金属の腐食の発生がありました。又、トッププレートの後ろからも少し出ていました。アルミ特有の腐食で、磁気回路の金属とプレートの黒い塗料の相性が良くないのか正確な原因は不明ですが、綺麗にしていきます。ギャップ内もテープで微細なホコリもきちんと取り除き、元通り戻していきます。

続いてネットワークです。ネットワークはとてもシンプルな物で、メーカーでの設定値クロスオーバー周波数3,000Hzに設定されています。実測インピーダンス特性は下記のような特性でした。インピーダンス特性を測りペア同じ特性でしたので問題は見当たりません。

サランネットは、今回はホコリの付着とシミが見られた為、30年分の汚れを取る為、洗いました。木製の枠の水洗いは、木の開きや、歪みの発生の原因になるため、時間との闘いになります。急いで洗って、急いでエアーブローにて水を吹き飛ばす事で、リスクを減らす事ができますが、サランネットのメンテナンス方法は別記事で詳しくまとめた記事がありますので合わせて拝見頂けますと幸いです。又、Twitterに動画で30年分の汚れが出るところをアップしたので、食事中で無ければ拝見頂ければ幸いです。合わせてフォローもお願い致します。

DENON SC101のレストア中です。沢山のいいねリツイートありがとうございます😂綺麗になってきました😍30年間の汚れを綺麗にします。真っ黒でした。 pic.twitter.com/OfRdTQ3mi6

— MASAKI SAITO (@quality_tone) September 25, 2020

最後にエンクロージャーを磨いていきます。きちんと汚れを取り、表面上の小傷で色合いがくすんで見えますので、全体が浅い傷で目立つ傷が無い場合は、コンパウンドにて綺麗に仕上げる事ができます。

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コンパウンドで消せないような傷が多い場合は、多様な素材に対応しているワックスで表面の小傷を綺麗に消し、艶と輝きをよみがえらせていきます。おススメは、【リンレイオール床用樹脂ワックス】です。オイルステン、ロウ仕上げ、ウルシ以外に使う事ができます。コーティングを含め、傷、汚れ、劣化から守ってくれますのでとてもおすすめですが、塗り方一つで仕上がりが変わりますので自己責任でお願い致します。

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