今回は、60年代に発売された16cmのフルレンジユニット、CORAL 6CX-50についてご紹介します。コーラルのゴールデン50シリーズとして、hi-fiユース向けに発売されたフルレンジユニットで現在ではなかなか見れない希少なものになったのでここに残したいと思います。

発売は1960年代後期、当時一本価格が2,900円となっています。16cm径のウーファー前面にホーントゥイーターを配置したフルレンジユニットで、hi-fiユース向けに開発された複合型ユニットになります。

エッジはクロスエッジが主体のスカイバーエッジが採用されています。スカイパーエッジは布よりも重く、ウレタンよりも軽い特徴があり、布エッジにダンプ剤を含侵させた物で、低f0を実現するほか、音も軽量のクロスエッジの軽い音にくらべ、しっとりした音に仕上げることができます。

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トゥイーターは、拝見すると透明のポリエステル系の樹脂製ダイヤフラムが採用されています。支えるホーンはアルミダイカスト製で、三本のボルトでフレームに固定されています。磁気回路はアルニコで完全防磁型となっています。

一度は聴いたことがある音として当時に広告に記載されていますが、このゴールデン50シリーズのCXシリーズは口径が異なる16cm、20cm、25cmのユニットが発売されています。スペック表をまとめました。

型式	6CX-50	8CX-50	10CX-50
価格/一本	2,900	4,800	6,950
再生周波数帯域	40～22,000Hz	30～22,000Hz	25～22,000Hz
インピーダンス	16Ω	8Ω/16Ω	8Ω/16Ω
定格入力	10W	15W	20W
クロスオーバー周波数	4,000Hz	3,000Hz	3,000Hz
出力音圧レベル	98dB	100dB	102dB
重量	1.12kg	3.1kg	4.5kg